2019年12月14日土曜日

エルゴノミック Realforce を作ろう(1)パーツ編

自作キーボードを作ってみたいけど、やっぱりなんだかんだで、自分は Realforce が好きだなぁ、と思う。これがベストなのか?と聞かれるとよく分からないけど、何となく押し心地がよい。飽きずに意味なくカタカタしてしまう。

でも、Realforce は普通の normal staggered 配列なので、一旦エルゴノミックな配列のキーボードに慣れてしまうと、B を押す時に左手人差し指が痛くなってくる。

刻印が見えづらくなっているけど、B は両手どちらからも遠い

こんなことなら、高かったけど、μTRON キーボードを買っておくべきだったかなぁ、と販売終了の時は思った。あれなら静電容量無接点方式だし、キーピッチも 17mm と狭目にしてあって、コンパクトでよさそうだった。

実際、初キーボードではキーピッチを 18.40mm で作ってみたのだけど、いけると思ったのに、やってみるとキーキャップが隣同士で微妙に干渉して、結局キーキャップを1つ1つ手ヤスリで削るコトになった。19.05mm より小さいキーキャップも探したけどなかなか売って無いようだ。

キーキャップの縁がギリギリだし、手で削ったから、微妙にクネクネしておりますよ・・・。

やっぱり μTRON キーボードを買っておくべきだったか?ちなみに当時、クレバリーさんのキーボード専門店舗で少し触ってみた感じでは、自分にはちょっとキーピッチが狭いかな、と感じた。それとあと、やっぱり高かった(汗)

Realforce を自作しよう

そこで、どうせキーボードを自作するなら、Realforce の静電容量無接点方式、というのを作ってみたい!と思って調べ始めた。

Realforce を分解した写真を見ると(自分のは分解して壊したくないので分解してない(^^;> )、そもそも Realforce のキーは、個別に分かれた単体パーツではないらしい。今思うと、「おい〜!そこからかいっ!」と自分で突っ込みたくなるけど、何も知らないって偉大だ(爆)

Varmilo という会社の製品には、静電容量無接点式の単体のキースイッチがある。

Varmilo EC Switch
VARMILO ELECTRO-CAPACITIVE NUMPAD

ただ、キースイッチ単独では販売していないようだ。ふうむ。まれに Varmilo のキースイッチでキーボードを組んでる方を見かけるけど、あれは Varmilo のテンキーとかストラップを買ってバラして作っているのだろうか?!

パーツの入手方法

さてさて、Realforce の各キーは、バネとラバードームとスライダとハウジングが、この順で基板の上に積み重なった構造をしている。これらを買ってこれば Realforce を作れそうだ。

左から、円錐バネ、ラバー ドーム、スライダ、ハウジング

スライダとハウジング


NiZ という、同じく静電容量無接点キーボードを製造販売しているサイトで、パーツとして購入できる。

2019 NEW NIZ EC switch

Topre (東プレ。Realforce、HHKB の製造元)互換だけど、本家 Topre 製との違いは、本家はハウジングのサイズが 14x14.6mm なのに対して、こちらは 14x14mm なのと、スライダが MX キーキャップ互換になっていること。HHKB 用のキーキャップを探さなくても、普通に売られている MX 用のキーキャップが使えるので選択肢が増える。あと、スライダに静音化リングが最初から付いている。

黒が本家 Realforce で、白が NiZ
本家 Topre 製はハウジングの底にでっぱりが付いていて、ラバードームの切り欠きと合わせてあったり、スライダがハウジングにカチッとはまって、ひっくり返しても落ちないようになっている。NiZ のスライダはスルッと抜けてしまうので、何度も床にぶちまけた(笑)

ラバードーム


上記 NiZ のサイトで、キーボード1枚分の全体のひとつながりラバードームシートを販売している。

EC Silicone Domes 35g 45g 55g

これを自分のキーボードに合わせて切り出して使うことができる。カッターではなかなかうまく切れないので、ハサミで切ると、夏休みの工作感が満載になる。

ファンクションキーの一部を切り取って使った後
また、以下のサイトでは、1つ1つバラバラのラバードームを販売している。

BKE Topre Dome Replacements

こちらはタクタイル感があるのが特徴のようだ。僕はリニアタイプが好きだから、後回しだけど、そのうち試してみたい。

バネバネバネ


あとはバネだ!、と思ったけど、だがしかし!!困ったことに、バネは売られていない。同じような形のバネを探しても見つけられなかった。でも1個だけなら、

Replacement Topre Conical Spring

で販売している。ちょくちょく売り切れになったり、補充されたりしているらしい。どうやら Realforce をバラして交換用パーツとして販売しているようだ。なかなかいい商売だなぁと思いながらも、自分の Realforce は分解したくないので(再)、今はありがたい。1個購入してみた。でもキーボード1枚分揃えるのは高過ぎてムリだ。

押してみるとかなり柔らかいフニャフニャばね

線径は 0.25mm のようだ
届いたこのバネのサイズを測ってみると、こんな感じ。
  • 内小径:3.5mm
  • 外大径:12mm
  • 高さ:5.5mm
  • 巻き数:2 + 8
  • 線径:0.25mm
この仕様で、バネ製造会社3社さんに見積もりをお願いしてみたら、A社:1個200円、B社:作れないとお断り、C社:1個100円との回答だった。う〜ん、Gateron とか Kailh のスイッチが1個50円程度と思うとちょっと高い。

まとめ

仕方ないので、ヤフオクやメルカリで中古 Realforce を買うことにした。送料・税込で5〜 6,000円ぐらいで買える。これだと1個あたり 50 円ぐらいだし、純正品のスライダとハウジングとラバードームも手に入る。ということで、とりあえずパーツはこれで集まった。

結論としては、Realforce の自作には、パーツ取り用のドナー Realforce が必要である!




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